マネージャーサポートスタッフチーフ
平成8年入学 松崎 龍
1.女子マネージャーの存在意義
北大漕艇部にマネージャーチームが誕生してから二十数年が経過した。発足当初は組織拡大のもと、主務では補いきれない仕事をサポートすべく、必要に迫られ存在したごく小人数の組織であったと思われる。しかし時代の流れの中、女子マネージャーの人数は増加の一途をたどり、近年では10人を超えることも少なくない。この10数人が皆フルに頭を使い、時間を惜しみなく部に注いだならば、間違いなくレース結果に大きく貢献するマネージングが可能であろう。しかしマネージャーは人数の増加に比例した活動範囲の拡張ということを行ってこなかったように思う。これにより一人一人の存在価値は小さくなり、現在では選手からの評価もシビアになってきている。過去の女子マネージャーの方々に対し、失礼は承知である。決して過去の活動を批判するわけではないが、私の選手、マネージャー、主務、コーチとしてここ数年部を見てきた視点から、今のマネージャーの流れでは、いずれ衰退してしまう、当初のマネージャーの存在意義を現役は忘れてしまうと感じている。それこそ最も失礼なことであり、最も悲しむべき事だと考える。
女子マネージャーは一人一人の絶対的な存在感を取り戻す必要がある。今シーズン部が掲げた目標「インカレエイト優勝」を成し遂げるには、マネージャースタッフの積極的な活動が必要不可欠である。しかし今シーズンのマネージャーは最上級生が不在、人数も6名と決して多いとは言えない状況である。このような状況に対応すべく、我々はサポートスタッフを発足した。
2.サポートスタッフ発足について
ここ数年部の進歩に比べ、マネージャーの進歩が目立たないのは、マネージャーは引退後、ほとんど部に関わることがなく、経験者からの進歩を促すアドバイスが欠けていること、また選手とは違い客観的に評価を受けることが少なく、進歩する意欲に欠けることなどが原因の一つと考える。この点を克服するため、学内に在籍し、ここ数年のボート部に直接関わっているOB、OGに声をかけ、マネージャーサポートスタッフを今シーズンより発足させた。我々サポートスタッフは、マネージャーのコーチのような存在となり、現役の主体性を損なわない範囲で助言し、 “勝ってもらいたい”から“勝ちたい”と思えるような、競争力のある組織に導きたい。
3.2001シーズンメンバー
4.部門分け
マネージャー全員に責任を課し、主体性を持って活動してもらうため、マネージャーの役割を大きく4つに分け、それぞれの部門の責任者になってもらう。4つの部門は以下のとおり。
・栄養部門:主にエッセンに関する仕事を受け持つ。また栄養学に関する知識を身に付け、マネージャーを含む全部員に対し指導を行う。
・トレーニング部門:T.T.の運営、モーター管理、ビデオ撮りに加え、各種データ管理(T.T.、エルゴ、レース結果)などを受け持つ。
・レース部門:レースエントリー、宿泊手続き、大会運営に関する仕事を受け持つ。
・体調管理部門:主に部員のコンディション管理に関する仕事を受け持つ。ストレッチ、マッサージ等、故障防止、早期回復のための知識を身に付け部に還元する。
チーフマネージャーは主務、各コーチと連携し、マネージング活動を統率する。全体に目を向け、各部門からもれている役割をアップし、指示することが必要である。主務は部全体に目を向ける必要があるため、マネージャーの活動に関しては必要に応じて直接指示する姿勢で参加してもらう。
サポートスタッフは現役メンバーが月ごとに提出する活動計画を客観的に評価し、アドバイスを加える。また必要に応じて人員不足を補う。
マネージャーの役割の中には事務的な仕事が多く(いたしかたないことだと認識しているが)、選手と直接接点を持てる仕事が影を潜めている。しかしマネージャーが日々高い意識を持ち続けることに対し、選手のトレーニング、またはトレーニングそのものに関係することの影響は大きいと考える。
このような観点から今回の役割分担では、上記の点を考慮し、体調管理部門、トレーニング部門を独立させた。
5.活動計画について
マネージャーは自分たちの活動方針、活動内容を自分たちで考え、決定するということが少ないように思う。これまでこの作業は主務、または4年目マネージャーが担ってきたが、今シーズンは全員にその過程から担当してもらう。具体的には月初めに部門ごとに、活動計画書を提出してもらう。内容は月間目標、それを可能にする具体案、実際に予定されている仕事のスケジュール等である。これにサポートスタッフから意見、疑問点、改善点他自分の経験を含めたアドバイスを加える。チーフマネージャーは全体を含めて、この月部でどのようなイベントがあり、マネージャーはどう対応しなければいけないかを考える。またこの部門分けから漏れている仕事を明らかにし対応する。
スタッフ陣の意見を参考にしできあがった活動計画を今度は主務を含めた現役メンバーで検討する。これからのマネージャーミートはこれを基本に構成する。ここで最終決定されたものを活動予定とし、部に公開し、コーチ、選手他から評価を受ける。マネージャーの活動の中にはあまり選手に知られていないものが多い(選手登録、エントリー他)。しかし、選手がレースに出漕するまでの過程など、知らなくてはならないものも多く、マネージャーの活動内容をオープンにすることは重要であると思われる。
6.活動目標
以下に現在サポート側から考えている強化目標を列挙する。
・エッセンの見なおし→練習後の栄養補給という根本的な価値を再確認、価格、内容の再検討
・データ管理方法の樹立
・レースエントリーの不備解消
・合宿、遠征時の体調管理(特に風邪防止)
・適切なマッサージ技術の導入
・マネージャーによるレクチャーの実施(月1回)
・コーチ陣とのコミュニケーション強化
・冬季間の活動内容の見なおし