ご挨拶

北海道大学漕艇部部長 西田 泰典

 我が漕艇部の一層の飛躍をめざすため、茨水会からプロコーチ体制に多大なご援助をいただくようになってから3年が経過しました。その間、プロコーチ是非論、プロコーチ体制決定までの手続き論、財政的負担にたいする危惧等々、先輩諸氏のわだかまりはまだ必ずしも払拭されていないかもしれません。また全日本、インカレにおけるエイトの活躍の約束をまだ果たしていません。しかし、部長である私や山口監督は、「恒常的に高いレベルのクラブを維持するには、漕手強化と同時に、迂遠かもしれないがボートに積極的な部員数の確保、艇・艇庫・水路の環境整備、また部員の健康管理や運動生理学的認識の向上等、総合的バックグランドを築き上げることが不可欠である」という杉藤ヘッドコーチの信念を強く支持してやってきました。水路環境は北大だけではすまない問題も多々あり、必ずしも改善されているとは云い難いかもしれません。また部員の運動生理学的認識もまだヘッドコーチ頼みのところが多いのが実状です。しかし部員数の確保、艇・艇庫の整備等は格段の進展をとげています。今後このような、いわば量的な積み重ねを基礎に、質的に一層の飛躍をとげなくてはなりません。

 ご承知のとおり、今年のインカレでは対校エイトを崩して、小艇に多くのクルーを出漕させました。この重い決断に対し諸先輩から、部の決定を尊重するという意見、あるいは敗北主義ではないかというご叱正、など多くの反応をいただきました。また決断に至った理由を迅速に先輩諸氏にお伝えし、ご理解を得る機会を持てなかったことも反省点です。もとより、北大は今後小艇主義でゆくなどとはもうとう考えておりません。

 今回の決断は一時的な戦術的選択であります。舵手なしペアの優勝を始め、インカレの最終日までかなりのクルーが勝ち残ることが出来たことをふまえ、来年度のエイトの展望が見えてきたと思います。また部員は今迄あまりに多くのことをヘッドコーチに頼りすぎていたことを反省し、出来る限り自主的な部の運営を心掛けるつもりになっております。

 先輩の皆さん! 是非練習やレースに足を運んでいただき、現役諸君を励まして いただきたいと切にお願いするものです。