ばらとの藻はみどり

2000年12月2日発行
〒061-3362 石狩市生振367 北海道大学漕艇部
0133-64-3044


 10月28・29日に茨戸においての最後のレースHead of the Baratoが開催されました。レース当日は少々風はありましたが、晴天に恵まれてこの時期にしては暖かい気温での開催となりました。今年は杉藤コーチの友人TOMSBOMS、早稲田大学、慶應大学、学習院大学、東京農業大学、小樽商科大学、北大医学部、札幌RC、道新RC、室蘭RC、網走南ヶ丘高校、青森中央高校、青森高校、小樽桜陽高校が参加し、述べ出漕人数約160人と大きなものになりました。シドニーオリンピック日本代表の岩本さん(早稲田)の出漕もありました。これからもたくさんの方に参加していただける面白い大会となるようさらに努力して行きたいと思います。また、今年もたくさんの賞品を提供していただいたこと、作業をお手伝いしていただいたことに深く感謝いたします。ありがとうございました。
 また、11月18・19日には瀬田においてHead of the Setaが開催されました。北大からは芦立(3)と岸岡(3)がペア、赤木(3)が混成フォア、角力山(2)がシングルで出場しました。(これらの結果は最後のページに記載します)
 以下にHead of the Setaに出漕した2名のレースの感想を掲載します。



3年目  赤木 雅美


 Head of the Baratoの達成率が良かったクルーだけが出場できるということで今回北大の代表として参加してきました。北大の看板を背負っていることと、OGの津村さんと一緒に乗れると言うチャンスがあったので、行くからには絶対に1位をとってこようと思って臨みました。納艇して3週間近くたっており、久しぶりに漕いで、やっぱり漕ぐって楽しいなあと実感しました。2日間のうち、1日目は混成F4+で、2日目は2×で出場しました。
 1日目:C神戸大3年、S赤木(北大3)、3津村さん、2滋賀大2年、B滋賀大3年
1日目は波が非常に高くコンディションが悪かったので予定より1時間遅れのスタートでした。リギング出艇もできずぶっつけ本番でいざ乗ってみると2番の子はボート初心者だったらしくて思っていたほど進みませんでした。ほぼストロークペアで漕いでいる状態だったのですが1秒でも早くゴールしようと必死に漕ぎ、1位と35秒差の2位でゴールしました。優勝したのは今年インカレF4+で出漕していた4年生の神戸大、滋賀大混成クルーでした。
 2日目:S赤木、B津村さん
2日目は1日目のリベンジで絶対に1位をとってやろうと思い、津村さんとステアリング、艇返しの作戦をたて、気合い十分で臨みました。前日とはうって変わりコンディションがとても良く、艇はよく進み、ステアリングも最高でした。お互いコールをかけあい、力を出し切って、1位でゴールすることができました。
 今回瀬田で津村さんや他の団体の方たちと接して、もっともっとエルゴをのばしていかないと互角に戦えないなと思いました。瀬田には元JAPAN・ジュニア代表の人がたくさんいて、女子では2000mを7分30秒台でひくのがあたりまえの世界でした。私はまだ40秒台後半なのにインカレ優勝なんて言っていたのかと思うと気恥ずかしかったです。茨戸にいるとあまり他の団体を意識しないので自分がどのレベルにいるのかを見失いがちですが今回認識しなおせました。ジュニア出身の人達が優勢な中で大学から始め、しかも冬は漕げない私達が勝つにはこの冬をどう過ごすかにかかっています。エルゴをがんがんのばしていきたい、もっともっと強くなりたい、そう改めて意識できたことが今回の最も大きな報酬でした。
 

2年目  角力山 大典



 今回始めてのHead of the Setaに出てみて、久しぶりに水の感触を味わった。納艇後瀬田で漕げるということがとてもよいモチベーションとなり、それなりに良い練習もできて、ヘッドレースに臨むことができた。レース当日の朝、コースを確認しながらシングルを漕ぐ。波もそれほどなくコンディションは良かったが、バランスはとれないしキャッチ前にシートが止まっているのが分かる。そういえば、納艇してからのergoの練習ではそれほど乗艇を意識しなかった。スコアばかりに気を取られていた気がする。レースは目標レートよりも1〜2枚落ちでしか漕げず、思うようにいかなかった。しかし自分がボートを遅くしている要因をいくつか再確認できたので3年目となる今シーズンに生かしていきたい。

 
お詫び

 先号の「ばらとの藻はみどり」で、茨水会報の寄稿を依頼する記事がありましたが、都合により一部の方々に寄稿の期限に間に合うように発送することができませんでした。この場を借りて深くお詫びいたします。

現役寄稿文

 3度目、あるいは2度目の冬を迎えるにあたって、今考えていることや冬の練習に対する意気込み等を書いてもらいました。

北海道のボート部にとって冬は   3年目  廣田 州弘



 北海道で漕ぐクルーは、冬の間乗艇できない。でもその事を逆にプラスに考えればいいとよく言われてきた。確かに寒い中を冷たい水に怯えながら漕ぐよりは、体育館で別のトレーニングをしたほうが練習の効率は良いかもしれないが、ボート選手の艇上感覚はやはり艇上で鍛えられるもの、僕はやっぱり僕等は不利なのではと考えてきた。
 でも利点もある。それは、クルーという束縛から解かれ自分個人を強化する事により多くの時間とエネルギーを割けることである。杉藤コーチも選手の自主性を促しているが、今年の冬は僕も自分で考え、自分のトレーニングをしようと考えている。
 乗艇するのが有利か、別のトレーニングをするのが有利か、それはやっぱり一概には言えないし、どうせ選択肢が1つしかないのだから、別にそんなことどうでもいい。要は自分でどれだけ自分のプラスになるトレーニングができるかどうかだ。
 3度目の冬。ラストシーズン。僕等は僕等のやり方で勝つ。
 でも、栄養満点のおいしいエッセンが食べられない分、やっぱり不利かも。

冬練に向けて   2年目 田中 絵利子



 去年の冬と今年の冬で何が変わったか考えてみる。一番違うのは、冬練に対する自分の気持ちだろう。
 去年の私は、自分が何をしたらよいのか、という事についてほとんど何も考えていなかった、というよりも考えられなかった。まだ自分のボートに対する姿勢というか、気持ちがはっきりしていなかったからだ。
 そんな中で、腰を痛めてしまい、ますます目指すものがわからなくなってしまった。冬が終わり、水上での練習が始まっても気持ちは変わらなかった。そして、部活を一度やめてしまうまでに落ち込んだ私の気持ちに変化があったのはシーズンも残りわずかとなった10月頃だった。
 それからの私には、向上心というものが芽生えたと思う。自分がどうしたいのかも、わかるようになってきた。こういう気持ちになれるのにずいぶん時間がかかったけれど、これで前にすすめるようになったと思う。
 この気持ちの変化は、私にとってすごく大きい。
 今年の冬は、去年とは全然違うものになる予定・・・。

 

 
 次に、この時期特に必要とされる栄養面での自己管理の方法や、風邪予防の対策などについて書いてもらいました。

2年目  伊藤 宏平



 冬に入りエッセンがなくなりました。自炊する場合に足りなくなりやすいのは、緑黄色野菜やたんぱく質だと思います。たんぱく質はゆで卵を食べたりプロテインを飲むことで補えると考えています。たんぱく質もそうではあるけれども、問題は野菜で、一気にとってもだめでコンスタントにとらなければならないので食事ごとにできるだけ野菜を取るようにしています。学食では必ず豚汁やポテトサラダを頼むようにしています。
 また、体調管理については、僕は今年で北海道は2年目になりますが、やはり寒いので家に帰るとすぐストーブをつけます、そのままでいると部屋が乾燥してしまうので、やかんでお湯を沸かして湿度を上げます。夏場と違い換気がしづらいので、掃除をまめにして部屋を清潔に保つようにしています。体調管理も練習だという気持ちで取り組むべきで、ケガは治ったのに風邪をひいて練習ができないという事態が起こらないように気をつけていきたいです。

 

 
 冬季に入ってからの朝の練習では、20分、2000m、60分のエルゴメニューや、ウエイト、サーキットトレーニングを各々がこなし、活気ある風景が見られます。夕方もエルゴ測定のほか、各自が自主トレーニングに励んでいます。
 特に今年は、エルゴの際のハートレートモニターを全員が着用し、心拍数のデータをパソコンに取り込んで個人個人のグラフで見られるようにしています。自分の運動時の心拍数とその変化を把握することの重要性が、例年以上に重視されています。また、有酸素運動を意識したトレーニング、栄養素としての食事といったキーワードが示すように、がむしゃらに量をこなすだけではなくあらゆる面を考慮に入れて質の高いトレーニングを目指す傾向にあるのも特徴です。
 けれども自分の限界に挑戦し頑張っている姿のある反面、まだまだ中身の濃い練習ができるのでは、という声も多く聞かれます。
 「冬に水上で漕げないことは北大の武器である」という考え方は部員全員の間に浸透しています。また、”目標に向けての努力の前にはまずは一人ひとりの根本的な意識改革が必要だ”という主将の言葉も忘れてはいけません。
 モチベーションが下がりがちと言われる冬こそ、活気ある北大ボート部でありたいものです。
(編集:千葉)

Head of the Barato 第1日目(7200m)
種目クルー名タイム到達度
F1×赤木(北大3)32'47"2590%
加藤(網走南ヶ丘高校)34'24"0186%
瀧上(北大2)34'78"5085%
斉藤(網走南ヶ丘高校)35'47"3082%
F2×早稲田大学A30'11"5290%
北大・慶應大混成31'27"1287%
北大A31'33"1787%
早稲田大学B31'40"7286%
北大B32'24"8884%
青森高校33'33"8081%
F4+北大B31'22"4886%
北大C33'30"8580%
北大A36'01"7175%
F4×青森高校42'17"8360%
M1×小日向(札幌RC)28'27"6292%
小山(北大5)29'17"4189%
上野(茨戸RC)30'09"2787%
行木(学習院大学)32'02"5682%
本間(網走南ヶ丘高校)32'45"2080%
進士(北大2)32'49"5280%
直井(網走南ヶ丘高校)32'57"1579%
小川(東京農業大学)33'19"9478%
和田(北大)37'00"9771%
M2−北大A29'06"2685%
北大・早稲田大学混成31'00"5582%
M2×札幌RC29'06"2683%
室蘭RC31'02"0178%
小樽桜陽高校31'35"3476%
青森高校32'18"9175%
青森中央高校32'45"5374%
M4+北大A26'06"3191%
CREW KOYAMA26'23"1790%
小樽商科大学28'34"0583%
北大B29'39"6280%
M8+TOMSBOMS24'19"8987%
北大A26'10"9080%
北大B27'27"3777%
小樽商科大学27'46"9576%
M8×青森高校34'07"0660%


到達度は同種目のインカレでの優勝タイムに対しての平均速度比を表しています。

Head of the Seta 第1日目(8000m)
M1×角力山(2)7/22位34分55秒
M2−芦立(3)/岸岡(3)2/4位33分16秒
F4+赤木(3)/滋賀大・神戸大・滋賀銀混成2/6位35分35秒